時代によって変化する売り場環境
消費者は何を判断材料にパンを買っている?
新型コロナウイルスの流行の影響で、売り場やパンの売り方を多少なりとも変化させてきたお店が多いのではないでしょうか。実際のところ消費者は何を判断材料に、パンを購入しているか調べてみました。
今年は新型コロナウイルス流行の影響もあり、売り場環境に変化を余儀なくされたことも多かったのではないでしょうか。「個包装」「入店人数制限」「試食の一時中止」「飛沫防止シートやアクリル板設置」「イートインスペースの一時休止」など、リスクを避けるため販売員さんにとっては接客機会を制限することになったり、パンの魅力を伝える機会を損失したりすることもあったと思います。そんな中、美味しいパンを作るだけでなく、どうお客様にパンを届けるかを改めて考える機会が増えたのではないでしょうか。時流の変化に対応しお客様にパンを手に取ってもらうためには、いったい何をすればよいのか。今回編集部は消費者が何を判断材料にパンを購入しているのかを調査し、徹底検証しました。
大事なのはパンの見た目!美味しそうな売り場の演出が要
パン屋さんで、もともと購入を予定していたパン以外のパンを買ったことはありますか?」と聞いたところ96・3%の主婦は予定外のパンを買っているというアンケート結果が出ました。つまり、ほぼ全てのお客様が売り場で買うパンを判断しているということが読み取れます。では、予定外のパンを追加で買ってしまう要因とは一体何なんなのでしょう。こちらについても追加でアンケートをとってみたところ、93・8%の主婦が「パンがおいしそうだった」と答えました。つまり「パンの見た目」や「売り場づくり」でアピールして手にとってもらうことが重要と言えます。また「焼きたてだから」や「期間限定商品だから」という理由も声にあがっているため、売り場にいるその瞬間に、そのパンを買わなければならないとお客様に思ってもらえることが大切です。では、売り場のパンを魅力的に見せるためにはどのような工夫をすればよいでしょうか。パンそのものの魅せ方や陳列の仕方について、主婦の意見をもとに考えていきましょう。
次のページではパンの魅せ方や陳列について徹底調査!
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