「こんなパン屋はイヤ!」徹底調査
今は清潔感+新型コロナ対策に注目!
消費者に「こんなパン屋は嫌だ」とそっぽを向かれてしまっては、せっかく作った美味しいパンが届きません。自店に弱点がないかどうか確認してみましょう。
パン屋さんから多くの反響があった「こんなパン屋は嫌だ」の2015年主婦アンケート調査から6年、時代も変遷し改めて消費者の意識の変化があったかどうかを確認すべく、同じ質問項目で調査をしました。「こんなパン屋は嫌だ」のランキング上位3位は前回調査と変わらず、「店が汚い」「パンの味が不満」「店員に清潔感がない」でした。%の数値が全体的にあがっており、消費者のチェック意識が厳しくなっているようです。パンの美味しさの追求は日々していることだと思いますが、お店と店員の清潔感は引き続き、気を付けるようにしたほうがよいでしょう。また前回調査時の比較をして10%程度数値が上がったもののひとつとして「食材・素材の安全が不明確」という項目がありますが、食品の安全性に対する意識も顕著に上がっていることが読み取れます。また昨今のコロナ禍においてより繊細になっていることがあるのではないかと、次の質問で調査しました。
消費者が気にしているのはやっぱり「飛沫」
「コロナ禍において、こんなパン屋は嫌だ」と思われるのはどんなパン屋さんかアンケートをとったところ、「店員のマスクが適切につけられていない(鼻が出ているなど)」「パンが裸売り」「店内が混みあっている」が上位に挙がりました。新型コロナウイルスの感染の要因は飛沫感染が多いと認知されているので、飛沫のリスクを心配していると考えられます。対処方法として、従業員の身だしなみチェックの際にマスクが適切に装着されているかどうかを確認し、パンは個包装または陳列の工夫(ショーケース、カバーや扉をつけるなど)し、店内の入店制限などで混雑を回避するなど工夫が必要だと考えられます。コロナ禍以前でも清潔感や衛生面は消費者からチェックされていたので、コロナ禍になってより一層厳しい目を向けられているのだと念頭においたうえで、日々の接客をしていく必要があるでしょう。では、反対にどんな対策や工夫をしているパン屋さんだったら消費者から好印象を抱かれるのかを次のページから考えていきましょう。
次のページでは「こんなパン屋がスキ!」を徹底調査!
気になる結果は本誌にて!
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