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ブーランジェリービアンヴニュ 大下尚志さん

 


異色の経歴を持ちこだわりを貫く職人


阪急神戸本線御影駅から徒歩10分。閑静な住宅街にぽつんと佇むブーランジェリービアンヴニュは、ナチュラルでかわいらしいパン屋さんだ。お客様が後を絶たない店内には、洋菓子屋さんと見間違うほど綺麗にパンが並べられている。オーナーの大下尚志さんは、フランスパンの伝道士と呼ばれるフィリップ・ビゴ氏の元で6年間修業した後、有名ホテルのブーランジェリー部門の立ち上げや、大手洋菓子メーカーの上海ブーランジェ部門の立ち上げに貢献するなど、多彩な才能を発揮する異色のパン職人だ。今回はそんな大下さんに、お店のこだわりから大下さんが考える幸せな働き方、そして今後のパン業界についてまで、幅広くうかがった。
ブーランジェリービアンヴニュがオープンしたのは今から8年前のこと。神戸市の東灘区というこの街には飲食店がほとんどなく、さらにお店の入口は幹線道路の高架に差し掛かる大通りに面しているため、地元の方から「こんなところでお店を初めてもすぐに潰れると思った」と言われるほどの立地だ。しかし、直感でこの場所を気に入った大下さんは、あえてこの厳しい環境で独立することを決意し、自分の理想を詰め込んだ「こういうお店があったら良いな」を実現させた。24坪の店舗に対して厨房を18坪と大きく設計したのは「万が一この土地で店舗経営が上手くいかなくても、卸業などで活用できるように」という考えから。しかし、パンのおいしさはもちろんのこと、常連のお客様に次々と話しかけられる大下さんの人柄も相まって、今では8年以上続く地元に愛されるお店となった。
大下さんのつくるパンは「自分の家族や大切な人に食べてもらいたいものの延長」。そのため、自分の子どもが毎日食べても安心な素材を使用し、自分が〝一番好きなパン〟と言えるものを作っている。また、ビゴ氏からは「ちゃんとしたものを作っていればお客様は必ず来る」と教えられたそうだ。この、ちゃんとしたものというのは人それぞれ受け取り方が異なるが、大下さんは手を抜かないことと捉え、今でもそれを胸に刻んで妥協しないパンづくりをしている。


プライベートを充実させて仕事に活かす


〝パン職人〟という仕事について話を聞いていくと、「パンづくりは好きだけど仕事は嫌いなんだよねー(笑)」と本音を漏らした。その心理は…………(続く)

 

Boulangerie Bienvenue
●所在地:兵庫県神戸市東灘区御影1-16-15 エクセレンス御影1F
●立地:阪急神戸本線「御影駅」から徒歩10分
●人口:神戸市約1,524,601人
●開業年:2012年8月
●定休日:日曜日
●従業員:25人(販売21人・工場4人)
●営業面積:24坪(売場6坪・工場18坪)
●日商:平日30万/土日祝40万
●客単価:900~1000円
●オーブン台数:1台
●ミキサー台数:2台
●パンの種類:100種類


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