パン好き主婦の調査からわかった
「ついで買い」深層心理
パンは「ついで買い」されやすい!「魅せる売場」で客単価アップ
小売業のなかでもパン屋さんは、売場での訴求力があり、またパンは低単価であることから、来店したお客様が「ついで買い」をしやすいという特性があります。その特性を最大限に活かして客単価アップを狙いたいものです。そこで、まずはパン屋さんで「ついで買い」をするときのパン好き主婦の購買心理を調査しました。 「ついで買い」を経験したことのある主婦は93・7%。ほとんどの主婦がパン屋さんに行ったときに「ついつい、予定外のパンを買ってしまいがち」であることがわかります。 また、「ついで買い」をしてしまう理由の上位は、「美味しそうだった」(約8割)、「目にとまった」(約6割)、どちらも視覚による感覚が購入の動機になっています。3位と4位の「焼きたてだった」(約5割)、「限定商品だった」(2割強)からは、「今しか手に入らない限定感」がお客様の心をくすぐるということが予想されます。 この結果から「目にとまる位置にパンを美味しく見えるように陳列する」ことが、売場づくりには重要になると考えます。さらに単に見えるだけではなく、ボリューム感やバランス、お客様から取りやすい位置にあることなどもポイントです。 そして、今しか買えないという限定感の演出も効果がありそうです。焼きたてコールや「○○限定!」をピーアールしてワクワク感のある「魅せる売場」をつくると、お客様の購買意欲が高まることが期待できます。 調査のなかで面白い結果が「ついで買い」をしてしまうパンの種類についてです。1位は菓子パン、2位は調理パンと一見オーソドックスに思われるパンがランクイン。この二種類のパンをいかに、バランス良く、お客様の目にとまる位置に置くかがポイントとなるようです。パン好き主婦の「ついで買い」スイッチをプッシュしてみてください。
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