高知県西部でも残ってる羊羹ぱん|3ヵ月で8万個販売!

2015年06月01日


高知県西部でも残ってる羊羹ぱん
3ヵ月で8万個販売!



 

■羊羹ぱんとは

こしあんの丸いあんパンの上に、茶色い羊羹をコーティングした、「甘さの上ぬり」ともいえる「羊羹ぱん」。ここ宿毛市を中心とした高知県南西部、愛媛県南部の地域で一般的に食べられています。





 

■焼きすぎたパンを羊羹でごまかした?

羊羹ぱんは北海道や静岡などにもあるそうですが、その中身や形はそれぞれ異なり、関係性はわかっていません。また、羊羹ぱんがこの地で食べられるようになったのは昭和40年代のことですが、その時期や由来も定かではありません。
伝え聞くところによると、昔、焼きすぎて表面が焦げたパンをごまかすために茶色いようかんを塗って販売したのが始まりのようです。職人の、その場しのぎのアイデアから当地の名物パンが生まれたというのは面白い話ですね。
昔は高知市内でも作られていたようですが、今では県内でも西部地域にしか残っていません。高知県西部の幡多地域は甘党嗜好であったことから、人気の商品として食べられ続けているのでしょう。


 

■九州から伝わった甘党文化

幡多地域の人がなぜ甘党なのか?ここ宿毛市は、昔から船によって対岸の九州と交流が盛んでした。九州は、海外貿易や地元での砂糖生産が盛んで、砂糖が豊富に手に入ったため、醤油にまで砂糖が入るほどの「甘党文化」でした。その九州から砂糖が入ってきて甘党文化が伝播し、羊羹をはじめ甘い和菓子も多く作られるようになりました。
また、愛媛県とも県境を接しているため、独特の食文化が生まれ、味の嗜好が大分県や愛媛県と似てきたとも考えられます。


 

■田植えの時期のおやつとして人気

その昔、当社ではまんじゅうなどの和菓子も製造していて、保育園の卒園式で配る紅白まんじゅうに羊羹で「祝」の文字を書いていたので、余った羊羹をパンにつけて販売したのが羊羹ぱんづくりのきっかけだったようです。
羊羹ぱんは、この地域で農繁期のおやつなどとして食べられていました。当社が発祥の商品ではありませんが、この商品が残ってきた背景にはこのような物語があります。
現在はスーパーの高知・四国フェアーなどで販売されてますが
HPなどでも販売予定です。(下記HPのURLより)



有限会社菱田ベーカリー
住所:高知県宿毛市和田340番地1
電話:0880-62-0278
FAX:0220-63-0005
HP:http://www.hishidapan.co.jp/
E-MAIL:info@hishidapan.co.jp